ひとり親として生きる覚悟
最近、とある会社で育児と仕事を両立するために子供が18歳まで、正規雇用、非正規雇用問わずに時短を認める、というニュースに驚いたと同時に羨ましかった。
時短ともなると給料が減るのは免れない。
それでも子育て世代への理解を見せ、柔軟さが見て取れた。
状況的に時短でなど到底生活してはいけない。だから、そんなニュースには縁など感じなかった。
悲しかった。ひとり親の為の体制が会社にはないということ。
ひとり親と発しただけで『何時まで残業可能ですか?』と問われる。
残業して当たり前のこの社会に嫌気がさす。
私が離婚という、いや、その人と結婚をしたこと、子供を産んだことに後悔させるように仕組まれているように感じる。
ただ一度踏み外しただけで、明日貯金がなくなってしまう、そんな極端な考えに至ってしまう。
でも私は後の面倒を考えると、離婚していることは隠しはしない。
こんな暮らしと無縁の家族には、そんな理解できまい。
冷静さを取り戻そうと努力する。
会社は残業できる人が必要なのですか?仕事をこなせる人よりも?
『残業』や『休日出勤』という言葉を耳にするだけで、突き放されたような、そんな感覚に陥る。絶望に近い。
日本は残業しないと世の中が回らないんだ…
それか、完璧主義の企業に付き合わされ、自分を見失いかける。それが嫌なら転職しかなく、その転職さえも難題が多いひとり親。
選んでなどいられないのだろうか。
ごめんなさい。
私はあきらめが悪く、自分を信じて生きていきたいので、世の中の普遍に付き合ってはいけない気がする。
何のために生きているのかを大切にしたいし、その中心にはかけがえのない子供がいる。
こんな社会に負けたくない。
現在養育費が振り込まれず、もうすぐで半年になる。
おそらく、二度の催促に嫌気がさし、私をブロックしたのだろう。
LINEにも既読はつかず、前回の連絡には返信さえない。
それでも、私は子供の為にできる限りお金をかけ、習い事をさせ、金銭的にきつくても、このお金の使い方に満足している。
あいつにはこんな満足、味わえまい。
自分が満足に生きるだけ、そのことにしがみついている。
金銭的に潤うことはなくても、心は満たされている。
さて、この世の中とはどうやって付き合っていこうか…
できるだけ平常心でいられますように。